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2015年1月 5日 (月)

『座頭市』『PSYCHO-PASS』『魔法科高校の劣等生』に見る一撃必殺の魅力

北野武『座頭市』を見て驚いたのはチャンバラが一切ないところで、俺の知ってる時代劇はかちかち剣を交えて緊迫感を出すわけだけど『座頭市』にそんなところはなく、ライバル剣豪?の竹野内豊と対峙した時も一撃で勝負が決まったのには驚いた、そして痺れたね、かっこええやんかって。そして思ったのは、『PSYCHO-PASS』と『魔法科高校の劣等生』も、その系譜にいるんじゃないかってこと。

『PSYCHO-PASS』はドミネーターがあって、あれはパラライザーでもエリミネーターでも、いずれにせよ発射された瞬間に勝負がつくでしょ? だから一撃必殺の美学があるわけで、一撃必殺は同時にストイックであって、本当ならちゃんばらさせた方が間が持つしキャラにいろいろ思いを述べさせる機会ができるわけだけど、一撃必殺だとべらべら思いのたけをしゃべる余裕がないわけで、ドラマを作りにくいんだけどもそこに洗練を感じるんだな。エリミネーターとかくらった後に今わの際の台詞をはかせたいけど一期では当たった瞬間即肉塊、そこにはいいわけとかを一切排したハードボイルドな世界があった。二期の残念だったところはパラライザーを興奮剤で効かなくしたり、エリミネーターくらった後に喋った点で、喋らせた方が話作りやすいし説明もしやすいけど、ちょっとずるいんじゃない? とは思った。劇場版では完全な一撃必殺に戻っていることを期待する。

『魔法科高校の劣等生』に関しては、馬鹿アニ豚の俺は例にもれず「さすおに」言って笑っていたわけだけど、クリムゾンプリンスだったかがお兄様の一撃のもとに葬り去られたあたりで自分の不明を恥じた、この作品って実はすごく面白いじゃんってようやく気づいた、というのは、お兄様がTUEEEになってしまうのは必然なんですよ、というのは、魔法がものすごく厳密に設定されているからで、しょうむない作品だったらここでお兄様とクリムゾンプリンスの魔法の打ち合いをやって「くっ」だのなんだのやるわけだけど、『魔法科高校の劣等生』はそれをやらない、なぜならお互い魔法で一撃必殺を狙うからで、そこはやはりちゃんばらのない一瞬で勝負が決まる厳格な世界、お互いの全力を尽くした結果一撃で勝負が着く。その際、新しい魔法が出てきて「くらえ、新魔法」とかやったら俺ら視聴者はあほかと冷めるわけだけど『魔法科高校の劣等生』は厳格に魔法を設定しているからそんなことはしない、きちんとそれまでに存在している魔法でかたをつけるのだ、なんかのインタビューで作者が「ご都合主義だけはやらない」みたいなことを言うてはったので、この作者はすごくストイックな方なんじゃないかと想像する。

まとめると、ドラマを作りやすいのはちゃんばらありの世界だけど、一撃必殺の世界にこそいいわけ無用、言葉で語りすぎない(もちろん必要な会話は一撃必殺前にかわされている。喋れなかったからっていいわけすんのはだめだよ)厳格なストーリーが誕生するんだな、そこに魅力が生じる。いいね一撃必殺、と言った瞬間俺のパソコンがブラックアウト、何やっても動かないから修理に持っていくと店員さんが言う。「あ、これ完全にアウトです」「え? データ全部ぶっ飛んでるんですか?」「はい」「え? マジ? バックアップとかもあかんの?」「はい。アウトです」一撃必殺って、こええや……。ソウルジェム、新年早々真っ黒で。

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